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Admitted in NY
2008年 05月 19日
ニューヨーク州弁護士登録のための宣誓式に行ってきました。 宣誓式に先立って、先週は、InterviewとOrientationが行われたので、そちらも一緒に。 Interview Interviewは、Character & Fitness Committeeの委員(1名)と面接をし、候補者が弁護士として人格的に問題がないかどうかを調べるというもの。研修先の事務所で同室のアソシエイトは、ほとんど何も聞かれず、10分くらいで終わったから、まあ安心しろ、という。 しかし、何も聞かれなかったら10分もかからないだろう。 そもそも、私のInterviewが5月にずれ込んでしまったのは、出願書類の提出が1月8日ころであったためで、もう1週間早く出していれば4月には、昨年のうちに出していれば、3月には登録できていたかもしれない。 それはおくとして、Interviewが行われる場所は、Madison Square Parkの前にある、New York State Court Appelate DivisionのFirst Departmentの建物。アルファベット順に時間が指定されているので、私は3時半に出頭した。到着した順に待合室で待機し、名前が呼ばれると、次の6-8名分の椅子が並べられた場所に移動する。さらにそこで待っていると、次の係員から名前を呼ばれ、面接室の隣の椅子が並べられた場所に移動するという、いわば二段階の発射台方式となっている。日本の司法試験の口述試験を思い出す。なお、外国人はビザとパスポートをここでチェックされる。忘れても次の日のオリエンテーションで確認できれば良いらしい。 2番目の発射台に座ると、ほどなく係りの人が出願者の名前を呼んで面接官のところまで連れて行く。 どうでもいいが、私の苗字をスムーズに呼べたアメリカ人はかつて見たことがない。 面接官の前に着席し、自分の名前を告げると、面接官が書類をちらちらと見ながら、 ・ この前、私はクルーズでペキンを出た後ナガサキに寄ったのだが、君の出生地の○○サキとナガサキは近いのか? ・ 今は事務所でどのような仕事をしているのか? ・ 今後、ニューヨークで仕事をする気はあるのか? ・ アメリカの法律制度で、変えた方がよいと思う点はあるか?それはなぜか? などという質問を頂いたので、四苦八苦しながら答えると、OKのお返事を頂き、面接は終了した。 なお、この後、宣誓式を、翌日のOrientationの後に裁判官が立ち会わない簡易な式で済ませるか、19日の正式のものに参加するかを問われたが、正式なものに参加することにした。 この面接の後、宣誓式までの間に、登録料350ドル分の小切手を、所定の登録フォームとともにOffice of Court Administration宛てに送付し、この手続を済ませたことを証明する旨のサインをしたフォームを宣誓式当日に持参することになる。 Orientation Interviewをパスすると、その翌日にオリエンテーションに参加しなければならない。場所は昨日のFirst Departmentではなく、グラウンドゼロの近くにある、New York County Lawyers Associationの建物、いわば弁護士会館のような場所で開かれた。時間通りに着いたら、もう部屋は人で埋まっている。アメリカにもこういう社会があるのかと驚く。空いている椅子がないので最初は部屋の隅に突っ立っていたが、椅子が補充され、無事に着席する。講義の内容は弁護士倫理やプロボノの重要性に関するもので、ロースクールの講義のように誰かを指名して答えさせるというようなものではなかった。2時間くらいで終了し、同期でチャイナタウンまで昼に繰り出す。研修生活とはこういうものなのだ。 Admission Ceremony 会場は、先日のFirst Departmentの近くにある裁判所。宣誓式は3時半からであるが、30分前には出頭せよとのこと。3時少し前に着くと、今日もきっちり3時に会場である法廷に通された。 法廷は非常に豪華な造りになっているが、写真撮影は禁じられている。壇上に裁判官が5名登場すると、担当者から、Character and Fitness Committeeにおいて、ここにいる候補者を審査した結果、問題がなかったので、裁判所においてこれら候補者の弁護士登録に対する承認を頂きたい旨の申し立てがなされ、裁判官がこれを承認。これに続いて、候補者が、合衆国憲法およびNY州憲法を遵守する旨の宣誓を行う。Clerkの後に続けて復唱するだけなので、もう何を言ったか覚えていないが・・・。最後に、裁判長から、ありがたいお言葉を頂く。聞き取りが間違っていなけば、この裁判長は、もともとアメリカ人ではなく、中国(香港)から来た外国人であったとのこと。世界中から人を集めるアメリカという国の力を痛感する。 なお、法廷では、偶然、LLMで同期だった韓国人の隣に座ったのだが、てっきり裁判官だと思っていた彼は、実は不動産ローヤーだった。彼は某高級レストランにジャケットを着ないで行ったところ、店から"This is your jacket."と言ってジャケットを強制的に着せられたという逸話の持ち主らしいのだが、本当に感じのいい人だ。再会を誓って別れる。 帰って旅行の準備をして就寝。
by nyclife
| 2008-05-19 22:26
| NY Bar
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